未経験で人材業界に転職する人がなぜうまくいかずに失敗するのか考えた

2018年9月3日日記

最近の好景気で人材業界が特に儲かっていそうです。採用したい企業は増え続け競争率も高くなっているので営業は楽そうです。

人が好きだから人材業界に入るは正しいか?

僕は人材業界の当事者になっていないので正確なことはわからないのですが、人材業界を志望する理由って「人と接することが好きだから」とか「自分の転職に苦労したとか役立った」とかそんなものですよね?

人と接するのが好きならもっと人と合う、影響を与える仕事があるだろうし、世の中の人材マーケットを効率的にいいものにしようと思ったら、既存の人材紹介会社とかメディアに入っちゃいけないじゃないですか。

未経験でも求職者側に立つことはできる

人材業界は専門的な知識やスキルがなくてもやっていけそうなので、新卒とか他業界からの未経験転職が多いでしょう。確かにみんな新卒採用を経験したり、転職活動を経験したりという一度は当事者になっているので、その中での負や解決すべき点を見つけやすいのかもしれません。業界未経験だとしても転職活動の経験はあるので、求職者へはそれっぽいアドバイスができるのかもしれません。

でも採用する企業側の視点がない

求職者に面談を受けさせるとか面接の内容を相談してあげるとかは確かにできると思うんですよ。ただ新卒中途関係なく人材業界やエージェントとして働く99%の人たちに圧倒的に足りないのが企業側の視点です。

人材業界で金を稼ぐ手法としては、①媒体に掲載してもらってその対価として費用をもらう。②候補者を紹介して紹介料をもらう。の基本的に2種類なんですね。ということはどちらにしても候補者を採用してもらうということがゴールになってそこで仕事は終わりです。入社した人のパフォーマンスが高かろうと低かろうと関係ないですし、採用する側もエージェントのせいにすることはあまりなく、採用した自分たちの責任と考えます。

こういう営業を続けていると身につくスキルはどうやったら内定がでるか入社させられるかという点になり、企業にどう貢献するかとかどう伸ばすかとかは二の次になります。

転職をアドバイスするという驕り

そもそも就業経験のない新卒の人たちが他人の転職活動のアドバイスをするとかウケるじゃないですか。学校を出て社会を経験することがなく子供に人生を語る教師、学校の先生にも同じことを思うんですが、世の中を知らない人がアドバイスてできるんですかね?

マネジメントと採用を経験してからにすれば?

本当に世の中の人材や採用のマーケットに影響を与えたり、人の役に立ちたいと思ったら事業会社でできるだけ早く採用する側の経験をしてからのほうがいいと思いますけどね。それも大企業の採用担当とかそういう誰を採用しても大して影響ないような事務的な採用じゃなくて、採用失敗したら死ぬとかターゲットがすごく狭いとかベンチャー寄りの採用経験がいいんじゃないでしょうか。

2018年9月3日日記