【中の人が暴露】webマーケティング業界には未経験でも転職できるの?

2018年9月5日転職・採用・働き方

f:id:ryunryun33:20190204110503j:plain最近では大手からベンチャーまでwebマーケティング職種の採用活動が活発に行われています。10人ちょっとの従業員規模でデジタル/webマーケティング会社をやっている弊社でもwebマーケティングのコンサル/営業職としては未経験での採用も行なっています。

ここでお伝えすることは、未経験でのwebマーケティング業界への転職はかなりおすすめできるということです。現場でマーケターとして働きながら採用活動も同時に行なっている立場の人間として、

・webマーケティングの業界に未経験で転職することは可能か?

・どんな能力やスキルが必要で

・どんなキャリアを進んでいくことになるのか?

求職者、マーケター、採用する企業側それぞれの視点で考えてみました。

webマーケティング会社にはどんな種類がある?

転職サイトやエージェントからは「webマーケティング」という言葉をよく聞きますが、「web」が意味する範囲は広く「マーケティング」もわかりにくい言葉なのではないかと思います。「webマーケティング」業界とは、ネットやデジタルを活用したプロモーション支援を生業にする企業のことを指すことが多くなっています。

専業特化から総合系まで様々

一口に「webマーケティングの会社」と言っても扱っている商品や仕事内容は全く異なります。webマーケティングを扱う会社を大きく分ると「専業・特化型」と「総合型」が存在します。

「専業・特化型」はwebマーケティングに含まれる施策のなかでなにかに強みを置いた企業です。例えばリスティング広告の運用代行会社や、SNSの運用会社、サイト制作に強みのベースがある企業などのように柱となる商材がある企業のことです。こういった企業はその得意分野に軸足を置きつつ、依頼されれば関連するサービスもの提供をすることも多いです。

「総合型」のwebマーケティング会社ではリスティング広告やSNS運用のような個別の商品に特化するのではなく、それらを総合したマーケティングやプランニングを提案することが多くなります。しかしこの業界を見渡してみると、本当に総合型のwebマーケティングを提供できている会社は数えるほどしかない印象です。

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webマーケティング業界における職種

webマーケティング会社の募集要項では営業やマーケターという職種を見かけることが多いでしょう。しかしここで注意しなければなりません。コンサルやマーケティングといった言葉の定義や仕事内容は各会社ごとにバラバラで統一されていませんので、職種名で判断せず実際の業務の内容を確認しなければなりません。

コンサル/マーケティング職

マーケティング職に求められている能力は、「クライアントの要望に対して解決策を自社のサービスで提供できること、課題に対してマーケティング的な視点で全体像を書き、実行まで行う」といったところでしょうか。ここは未経験で入社してすぐにバリューを出せるところではないので、入社しても数年間は下働きが必要になりそうです。

コンサル/営業職

特に「コンサルティング」という職種は実際の業務の内容を把握するのが非常に難しいので、仕事内容、業務内容を注意して見なければなりません。求人サイトのwebマーケティング業界を覗いてみると、営業職のことをコンサルやソリューション営業やwebマーケティング事業部と呼ぶことは皆さんお気づきかと思います。しかし入社してから毎日100本の電話営業をするというようなコンサルティング事業部もあるので、名称ではなく業務内容を確認しなければなりません。

テレアポ/営業

募集要項にこのように書いてくれていれば逆に親切な感じもしてきます。最初からメイン業務テレアポって書いておいてくれれば心の準備ができます。特にリスティング専業やSEO専業の企業にこのような業務が多い印象です。担当者や決裁者に電話でアポをとって、自分または上司と訪問して営業するという営業フローになります。現在営業力で生き延びているwebマーケティング会社の多くは今後も営業活動を続けることになるでしょう。

webマーケティングのキャリア

webマーケティング会社に入社し業務で身につけた能力によって、その後どのようなキャリアの選択肢があるのでしょうか?業界内でのキャリアと業界の外に出るキャリアもあり得ます。

マーケティングの上流に進む

単一の商品の提案やその活用の仕方だけではなく、商品の幅を拡げて総合的なマーケティングを提供するということです。リスティング広告会社の営業マンの場合は、どんな課題もリスティング広告で解決しようとします。しかし本当にクライアントに適しているのはSNSかもしれませんし、アフィリエイトかもしれません。マーケティングの上流の提案というのは、このようにひとつの商品にこだわらないで最適なものを提供するということです。ただ単純に扱う商材を増やすのではなく、企業の目的と中長期的なゴール達成のためのマーケティングプランを作成することが必要です。そのためには単一商材の営業と比べて、知識や経験の幅と深さが圧倒的に必要になります。このようにゴールへの戦略を描いて実行までの道筋を立てる人たちはマーケターと呼ばれます。

広告運用に特化する

webマーケティングではリスティング広告やFacebook、Instagram、Twitterのような運用型広告の活用が一般的です。キャリアとしてはこれら運用型広告の運用を極めるといった道も存在します。

運用型広告を中心としたネットの広告は、雑誌や看板のように「出稿して終了」ではありません。掲載前の過程と同じくらいに掲載が開始したあとも重要です。どのターゲットに対しての広告の効果がよいのか、どのバナーがクリックされるのか、広告の文章はどれがいいか、などデータを参考にしながら常に修正を続けます。「運用」をもう少し大きな視点で捉えると、どのメディアや媒体を利用するか、予算配分なども含まれます。これらによって広告効果の最大化を達成することが運用の目的となります。

現在はネットの広告を導入する企業数も出稿額も伸びているので、広告運用者の需要や求人数は増加しています。しかし広告配信システムにおいてはGoogleやFacebookを中心に機械学習が急速に進んでいます。人間がするべきことは細かい数字を確認しながら配信の微調整をすることではなく、ゴールを設定すること・大きな絵を書くこと・機械が学習しやすい環境をつくることに変化していきます。数年スパンでみると広告運用に必要な人的リソースというのは徐々に低下していく可能性が高いと言われています。

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事業会社へ転職をする

webマーケティングの代理店で培ったスキルを活用して事業会社に転職するということも考えられます。事業会社では広告やマーケティングは代理店に任せるというところもあれば、マーケティング部やデジタルの部署を拡張させたりと会社によって様々です。後者の企業は数年webマーケティング代理店でやっていた経験は評価してくれるでしょうし、世の中における広告やwebのインハウス化(内製化)の流れで見ても事業会社への転職は可能性の高い選択肢ではないでしょうか。個人的にもwebマーケティングの代理店でくすぶっているより、事業会社のマーケティング部にもっと人が移動するといいんじゃないかなと考えています。

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webマーケティングの会社選びのポイント

webマーケティング会社は国内だけでも数百社存在しているはずです。未経験からの転職だとどのような業務を行っているどのような会社なにかわかりにくいですし、転職となるとどうやって判断するべきかは非常に難しい問題です。

会社をみて判断

その会社がマーケティング的なものを提供しているのか、とりあえずたくさん売りたいのか?会社の方向性は会社の自由ですが、属する個人としては得られる経験や身につくスキルがだいぶ変わってきます。私が転職を考えている企業で事前に確認したり面談で質問するなら、「社員のうち未経験や新卒がどのくらいの割合でいるのか?」「どんなクライアントがいて、今後はどんなクライアントを増やしていきたいか?」このあたりを聞いておくと会社の感じがざっくりわかるかなと思います。

担当者をみて判断

会社のレベルはもちろんなのですが、webマーケティング業の資産は人材でしかありません。面談にはその会社内でまずまず優秀だとされている人間が出てくるわけなので、その面談した社員があまり優秀でないと感じたりした場合には入社は避けた方が賢明です。仕事以外でどんな勉強してるんですか?とかマーケティング関連で5冊くらいおすすめの本を教えてくださいとか聞いてみた方がいいですね。

webマーケティングに必要な能力やスキル、向いている人

マーケティングに関心のある人にとって入社のハードルは低そうで将来的な選択肢の狭くないので選びやすい業界かもしれません。この業界で必要とされる能力やスキルにはどのようなものがありそうでしょうか。

貪欲な学習力がある

webの流行りや常識は変化のスピードが非常に早くなっています。数年前は非常に効果の出ていたFacebook広告も一気にユーザーは減りメインの広告媒体と考えるケースは少なくなりました。その代わりにInstagramが出てきたりTic Tokのような動画サービスをどう使うのかなど常に新しいものが出続け、過去の経験やスキルが通用しなくなることもあります。もちろん手段や媒体が変わっても根底にある考え方は一緒なのですが、変化に適応するよるもひとつのことを腰を据えてやっていくのが向いているという職人気質の人にはもしかすると向かないのかもしれません。

論理的思考力に長けている

一昔前のCMや雑誌のような広告とは異なり、webマーケティングやネットの広告はかなりの部分が数字で確認できるというのがおもしろいところでもあります。今まで感覚で判断するしかなかったようなどちらの広告が効果あったのか、広告費用対効果は合うのかなどが数字をベースに判断できるようになりました。社内の仕事にしろクライアントワークにしろそこで重要なのは論理的な思考力と説明力です。デザイナーなどクリエイターは感覚でやることもありますが、マーケターに必要になのは論理的な思考力です。

webマーケティング業界は未経験でも転職できるか?

webマーケティングを扱う企業には大小様々あり新卒採用は積極的に行っている企業は多いですが、未経験の中途でも転職は可能なのでしょうか?結論から言えば現在はサイバー◯ージェントさんやオ◯トさんなど大手の広告代理店でも積極的に採用を行っているので中途で狙い目な業界なんじゃないかと思います。

web人材は不足しているから未経験でも採用されやすい

広告の営業も運用もまだ人が必要なフェーズです。営業すればするほど契約がとれて売上が増える段階では積極的に採用が行われます。広告やwebマーケティング業界全体としては拡大傾向にあるので、現在の事業の担当としても新規事業に移動させることを考えてもポテンシャルで採用している流れがあります。

どんな媒体や手法を使うのがおすすめか?

webマーケティング業界に転職を検討するのであればどの採用サイトや媒体を使うといいか考えてみました。おすすめはWantedlyをメインにしながら掲載のない企業もあるのでGreenやマイナビなどの媒体に登録しつつ、転職エージェントの話を少しだけ参考にするです。(採用をする企業側からすると内定決定時の成果報酬費用がかからないWantedlyは正直採用しやすいです。)

Wantedly(ウォンテッドリー)「はたらく」を面白くするビジネスSNS

ワークポート

転職エージェントなら大手なのでとりあえず最初に登録する人が多いみたいです。


 

レバテックキャリア
IT・Web業界に特化して4,000件を超える求人登録数でキャリアアドバイザーに専門用語はもちろん、最新技術の話が通じるのが特徴のよう。 

第二新卒エージェントneo

1人あたり平均10時間と手厚いサポートをしていて、ここのスタッフは全員第二新卒らしいので、転職したことのないような担当がいないというのはよさそう。

転職エージェントは会社や担当によって提案のスキルが全く異なるので自分の市場価値の確認やどういった業界や職種が転職しやすいかといった参考程度に何社か聞いてみるのがいいかもしれません。弊社でも転職の意思がなかったとしても転職サイトに登録しておくことやエージェントに話を聞いてみるといったようなことは推奨しています。

webマーケティングの業界はマーケティング的な思考が学べ将来的にも様々な選択肢があるのでこの業界にいる人間としてもおすすめできることが多いです。しかし参入が安易なことからもwebマーケティングを提供する企業のクオリティにもかなり幅があります。マーケティング的なサービス提供は二の次で営業と受注を繰り返すだけのような企業もありそこでは個人/組織としての営業力は学ぶことはできますが、マーケティング的思考は身につきません。

なかなか企業の実態を外から把握することは難しいのですが、業界内での評判や社員の職種ごとの割合などを参考にすると質の悪いwebマーケティング会社を引く可能性も下がるんじゃないかと考えています。もちろん1社の話を聞いてもなにもわからないので転職においては面倒でも5社10社の話を聞いてみるだけでも業界や業務内容のイメージの解像度は断然上がるのではないでしょうか。

webマーケティング業界参考書籍

マーケティングの仕事と年収のリアルは (web)マーケティングの手法や理論ではなく、マーケティング業界におけるキャリアや現実的な収入について考える際に役に立つ数少ない本です。下記はAmazonの書評より引用。

マーケティングの仕事をする人がどのようなキャリアパスをたどるのか、どのようにしたらサバイバルしていけるのかということについて書かれた本です。
マーケティングの教科書というより、マーケターの人生そのものに焦点を当てた本です。
とても珍しいし面白く、勉強になりました。
若手から中堅どころのマーケターの人や、マーケター志望の学生などは、本書を絶対に読むべきだと思いました。1000円代半ばでこの知識を得ることができるってのは費用対効果が良すぎます。
また、マーケティングの仕事はしていないけれど興味があるという人にもおすすめです。マーケティングの外部からはいまいち具体的なイメージを持ちにくいので、そういう人にとっても勉強になると思います。

・マーケッターの方の年収は(一部の外資を除き)大手広告代理店より低い傾向にあること
 →その年収でも、企業の知名度とブランディングがあるからモチベーション高く仕事されている
・ブランディング施策と販売促進施策の違いと、ブランディング施策の必要性
・CMOクラスの人に個別施策の営業をかけても意味がないこと

この辺を営業メンバーにどう説明したらわかってもらえるか悩んでいた時にこの本に出合い、非常に分かりやすく説明されていたので助かりました。(早速メンバーにも読ませています)

マーケティングの仕事と年収のリアル

マーケティングの仕事と年収のリアル

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