Webマーケティング業界の転職に志望動機なくても大丈夫

2019年8月22日転職・採用・働き方

転職活動を実際に行うとなると面接に行くだけでも面倒なのに志望動機を考えるのってさらに面倒ですよね。

webマーケティング業界の求人数や志望する人の数が増加し続けていますが、他業種からwebマーケティング業界への転職では「いい志望動機が思いつかない」「どんな志望動機がいい印象を与えるのかわからない」という悩みが必ずあると思います。本当に志望動機がないわけではなく正しくは「面接で話すと印象がよさそうな志望動機が見つからない」という悩みではないでしょうか。そこで今回はwebマーケティング企業ベンチャーの面接官として採用活動にも携わってきた経験から、

・どんな志望理由にすれば受かりやすいか?

・志望理由をどう作るか?

について考えてみました。

なぜ面接で志望動機を聞くのか?

志望動機を準備するにあたって、その前にまずは「なぜ面接で志望動機を聞くのか?」を考えてみましょう。

個人的に志望動機を聞く理由は、「志望動機を聞くこと自体がお約束となっているから」ではないかと考えています。求職者側としても面接でどのような質問がされるか考えると、志望動機と自己PR(アピール)あたりは確実だなと考えるのが当然です。「志望動機は最低限準備しているものである」というお互いの共通認識があるので、質問する面接官側も聞きやすいんですね。

志望動機の質問を受けた際には、候補者はどんなことでも話すこともできます。志望動機と絡めて自分の人格を説明することもできますし、スキルをアピールすることもできます。面接の最初から志望動機を聞いてくる面接官はなにか戦略的に聞いているのではなく、とりあえず形式として最初の質問に使っているだけな気がします。

業界よりその企業の志望動機

面談では「なぜwebマーケティング業界に入ろうと思ったのですか?」という質問をされるかもしれません。しかしほとんどの人に大層な動機なんてありませんし、この回答で合否が決まることはありませんので、会話のきっかけくらいに考えておけばいいと思います。

それよりも重要なのは「業界を志望した理由」ではなく「その会社を志望した理由」なのではないかと思います。企業や面接官が知りたいのは、なぜ数百社ある企業のなかでうちの会社を受けてくれたのか?です。

正直、志望動機なんてないよね・・

未経験や他業種からwebマーケティング業界に転職する際の志望動機って大したものないですよね。(未経験からの転職で知っておいてほしいことは『【中の人が暴露】webマーケティング業界には未経験でも転職できるの?』の記事に書きました。)正直な志望動機といえば、

  • 稼げそう
  • 楽そう
  • リモートでも働けそう
  • フリーランスや独立がしやすそう

とかそんなところじゃないでしょうか。あとはネットサーフィンしているのが好きとか、SNSやってる時間が好きとかだと思いますし、感動的な志望動機なんて持っていないのが普通です。

その会社を志望した理由を聞かれたって、知っている情報は採用サイトの情報や転職エージェントから聞いた話だけですので、

  • 早く帰れそう
  • 社員が優秀そう
  • 給料や待遇がよさそう
  • なんか雰囲気がよさそう

くらいしかわからないんですよ。

志望度というのは面接を重ねて企業を理解していくことで徐々に上がっていくもので、応募時や初回面談時に志望動機なんてありません。それにも関わらず「弊社を志望した理由はなんですか?」とか聞いてくる面接官や会社は、なにも考えずに面談しているだけなのでおすすめしません。自社を一番に志望してほしいとか、弊社を志望する動機が弱いという理由で選考を落とす会社はそもそもやめたほうがいいです。

斬新な志望動機は必要ありませんが、失点しない志望動機くらいは事前に作っておきたいです。自分自身で志望動機を考えるのが難しいという人は転職エージェントを使ってもいいかもしれません。

基本的に転職エージェントというのは企業の採用を決めないと売上が立ちませんので、どうにかして内定を決めようとします。優秀なエージェントは担当企業がどのような人材を求めているのか(どのような人物を採用するか)を正しく理解していますので、そういったエージェントに相談すれば「どのような点をアピールすればよいのか」「会社の求めている人」を知ることができます。また職務経歴書の作成も無料で手伝ってくれるので、自分で自分の強みがわからないという人はうまく活用するべきです。

⇒リクルートエージェントを詳しく見る

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結局どんな志望動機が面接で好印象?

webマーケティング業界で同業間での転職であれば、面談する企業を志望したなにかしらの理由はあるはずです。一方で他業種からの転職であれば、正直業界の志望理由なんてなくても問題ありません。この業界だけを志望してるわけではないと言ってもマイナスの影響はないくらいです。

しかしその会社をよいと感じた理由はあったほうがいいかもしれません。そのときのポイントは借り物の言葉ではなくどんな内容でもいいから自分の言葉で話すことです。「ネット業界は今後も拡大が見込めて~」のような志望理由が一番おもしろくありません。

「ベンチャー・スタートアップ的な雰囲気がよくて~」という志望理由なら、なぜその雰囲気であることが自分にとっていいのか、なぜそのほうが自分が能力を発揮できるのか、そう考えた根拠はなにか、過去はどうだったのか、などを掘り下げていくと、具体的で説得力のある志望動機になるのではないでしょうか⇒『ベンチャー/スタートアップへの転職戦略と登録すべき転職サイトを分析

志望動機の例:新卒や未経験の場合

業界未経験ならまだしも、新卒での業界への志望動機は難しいですね。

もし自分が新卒で業界についての志望動機を聞かれたら「デジタルであるほうが生産性が高い」「今後数十年も成長産業である可能性が高い」「年齢的に若いことに強みがある」あたりを分解し、自分の性格や特性、体験、将来像と紐付けながら説明する気がします。

例えば、「ほとんどのものがネットを通して(活用して)動いていてそれは進行中でもっと早くなる。将来的にどの業界で仕事をするにもデジタルの知識が必須であると考えるため。」とか「将来は起業を視野に入れている。成長産業でビジネスを行うこととその経験を積むことが重要だと考えている」とか話すかもしれないなーと想像しました。

ただ業界への志望動機って求職者の能力がわかるわけでもないし、退職率が予想できるわけでもないので、企業からしたらどうでもいいはずですよね?採用の合否や判断に関わらないことを細かく突っ込んでくる面接官とかうざいのでそういう会社は無視して大丈夫です。業界の志望動機の話題はさらっと流して、その企業についての志望動機について話してあげるほうが面接官は喜ぶはずです。

新卒や第二新卒などキャリアの早い段階でwebマーケティング業界という選択肢が有効なのではという話を『新卒でwebマーケティング会社はめちゃくちゃありだよねという話』に書きました。

まとめ

今回はwebマーケティング業界転職の面接において面接官はどのようなことが聞きたいのか?について考察してみました。まとめると、

・大事なのは業界の志望動機より企業への志望動機

・そもそも志望動機で採用の可否を決める会社イケてない

・志望動機は自分のなかにある

面接官や企業が知りたいのは表層的な志望理由ではなく、志望理由の奥にあるパーソナリティや採用することによる企業へのメリットです。「志望動機」とはふわっとした概念にすぎず、面談や面接で話すべきなのは、その志望理由の背景にある個人の考え方や経験(スキル)のはずです。

「いい志望動機とは奇抜なものだ」と考えてしまうと、志望動機がうまく書けなくなります。それよりも自分の素直にパッと思いついた志望動機を様々な角度から掘ってみることによって自分なりのストーリーが生まれ、それは人を説得する力を持つのではないでしょうか。

転職を考え始めたらまず最初にすることは転職エージェントの登録です。履歴書や職務経歴書の作成はエージェントと進めるのが効率的です。

ちなみに大手の転職エージェントであれば案件数や紹介先企業にそこまで大きな違いはありません。重要なことはどの会社を使うかよりもどのエージェントがつくかです。まずは規模の大きなエージェント、その他希望業界に特化したエージェントと若手なら若年層特化のエージェントなど自分に合いそうなエージェントに3つくらいに登録しておけば担当による失敗は避けられるはずです。

リクルートエージェント

過去の実績と求人数ではリクルートキャリアがNo.1です。各エージェント個人の企業への推薦力や転職者のサポートといった総合的な営業力もリクルートキャリアの強みです。エージェントの数も多いため希望業界に適したエージェントがつく可能性が高いことも選ばれている理由です。とりあえず登録しておくエージェント。

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マイナビエージェント

こちらも業界最大手マイナビのエージェント部門です。マイナビは特に東京・神奈川・埼玉・千葉の関東エリアの優良企業求人に強みを持っています。全業界を網羅しているので、まだ業種や業界が決まっていない人でも使い勝手がいいです。

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DODAも全国規模で展開しているエージェントです。DODAには取り扱っている求人の80%以上がサイト上に公開されていない非公開求人という特徴があります。リクナビ・マイナビに並ぶエージェント大手ですので、このなかから好みで1〜2社に登録しておけばよいでしょう。

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第二新卒エージェントneo

第二新卒エージェントneoは人材大手のネオキャリアによって運営されている、第二新卒やフリーターからの転職に強みを持つ転職エージェントです。また既卒・中退・高卒・中卒・早期離職など学歴不問で就業支援をしています。

運営会社であるネオキャリアのスタッフも第二新卒者が9割となっていることもあり、10代・20代のえらぶ「就職転職満足度」「面接対策満足度」「就職転職相談しやすさ」でNo.1を獲得しているサービスです。

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ウズキャリ

ウズキャリは既卒・第二新卒専門「就活サポートカンパニー」株式会社UZUZによって運営されている第二新卒、既卒に加え就職浪人、大学中退、フリーター、ニートといった幅広い属性の求職者に対応できるエージェントです。

手厚いサポートによって書類通過率87%を超えており、ウズキャリで就職活動を行った方の83%以上が1社以上の内定を獲得しているという実績もあります。

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マイナビジョブ20’s

『マイナビジョブ20’s(トゥエンティーズ)』は、20代に特化した20代・第二新卒・既卒向け転職エージェントです。全求人が20代を対象としており未経験OK求人が50%以上と、20代の転職と内定に特化したマイナビ唯一のエージェントです。

拠点は新宿・名古屋・大阪の3箇所にあるので、条件の合う人はぜひ活用したいエージェントです。

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