マーケティング担当者が広告代理店に騙されないために読んでおくべき本

2019年2月2日マーケティング

社内でマーケティングや企画の業務を行っていると広告代理店やマーケティング支援会社など多くの会社と一緒に施策を進めることになると思います。代理店や支援会社のなかには自社の利益を優先しようとするべきではない提案をすることもあるかもしれません。企業の担当者としてはそんな外部の会社から自社を守り自社のマーケティング戦略を正しく推進する必要があります。

広告代理店の立場からみて、事業会社の担当者が代理店との関わり方やマーケティング戦略策定において(特にWEB関連のマーケティング)役に立ちそうな書籍を紹介します。

基礎編

グロービスMBAマーケティング

マーケティングの教科書のような本なので、大学の授業やマーケティングを体系的に学んでいなかった人が最初に読むといい本。ポジショニング、コミュニケーション戦略、ブランド戦略、マーケティングリサーチといったマーケティング理論の基礎から応用まで学べる。MBAマーケティングは22万人に読まれマーケティング初学者の王道のような本だが、改訂4版になりケーススタディが更新され、「顧客経験価値とカスタマージャーニー」の章が新たに追加されている。

[改訂4版]グロービスMBAマーケティング

[改訂4版]グロービスMBAマーケティング

デジタルマーケティングの実務ガイド

事業会社がどうやってデジタルマーケティングの戦略を立てて、代理店や外注業者と付き合っていくのかという本。カスタマージャーニーの立て方から施策のSOW、ファネル別の戦略やそれらの評価まで網羅しており、実務に役立たせることを目的にした本。

事業会社だけではなく代理店や支援会社でマーケティングを提供する人にとっても、事業会社の考え方や仕組みが学べるのでおすすめ。

デジタルマーケティングの実務ガイド

デジタルマーケティングの実務ガイド

デジタル時代の基礎知識『ブランディング』『顧客体験』で差がつく時代の新しいルール

ブランディングやマーケティングを仕事にする人が最初に読むといい本。ネットの記事などでマーケティングに関するものは読むけれど、実務で生かすまでにはなっていないという人に特におすすめ。基礎から実際の業務にどう落としていくかという応用まで広く学べるので、今までの断片的な知識が整理されるし、今後の情報の吸収の質が向上するはず。

デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(MarkeZine BOOKS)

デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(MarkeZine BOOKS)

ブランディングの科学

こちらはマーケティングの本をいくつか読んだり実務のなかでマーケティングを使ったりしたあとに読む本。今まで正しいとされてきたマーケティング理論を論破しようとしている。一般的に言われて自分も信じている「マーケティング」「ブランディング」が本当に正しいのかを問い直す一冊。

ブランディングの科学 誰も知らないマーケティングの法則11

ブランディングの科学 誰も知らないマーケティングの法則11

組織編

ここからは マーケティング理論ではなく「立てた計画を同実行するのか」に役立ちそうな、どうやって関わる人を動かしていくのか?という本です。

マーケティングとは組織改革である

森岡さんは「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力」や「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」でも有名ですが、そんな森岡さんのマーケティングを実行するための指南書。社内をどう動かすのかといった社内マーケティングのようなものが焦点。よく言われるマーケティングは企画や立案より実行が100倍難しいということにどう対峙していくのかを解説。事業会社でどうすれば企画が通るのか、予算が下りるのかといった悩みを解決しそう。

マーケティングとは「組織革命」である。 個人も会社も劇的に成長する森岡メソッド

マーケティングとは「組織革命」である。 個人も会社も劇的に成長する森岡メソッド

劇薬の仕事術

足立さんもP&G出身マーケターですね。こちらの本もマーケティング理論よりは、「計画をどう実行するのか」が中心の本です。人は「感情・結果・KPI」で動くと言っており、事業会社の中で人を動かしていくことも、代理店として外から関わることも両方を深く経験しているからこそ書ける1冊。

マクドナルド、P&G、ヘンケルで学んだ 圧倒的な成果を生み出す 「劇薬」の仕事術

マクドナルド、P&G、ヘンケルで学んだ 圧倒的な成果を生み出す 「劇薬」の仕事術

  

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