新しいことを習得するための1万時間を20時間にする方法「最初の20時間」
10,000時間理論は専門家を目指す場合で、ある程度までなら最初の20時間で十分
・知的に効率的に練習する
・必要なスキルを分解し重要なところだけやる
・すべて揃ってからではなくすぐやる最初の20時間 — あらゆることをサクッと学ぶ方法 | ジョシュ・カウフマン | TEDxCSU pic.twitter.com/Rv7rB6gLFN
— みねりゅう😈 (@mineryujp) 2019年1月18日
一万時間は必要ないの?
特定のスキルを習得するには10,000時間が必要であるという話を聞いたことがありますよね?そうすると1日1時間だけコツコツやったとすると27年かかることになってしまい、本業以外ではひとつくらいしか習得できないまま死ぬことになってしまいます。
スキル習得一万時間理論というのは、競争が激しい分野で勝つために必要な時間・業界で専門家と呼ばれるレベルまでになる場合に必要な時間のことで、一般人のとりあえずのレベルであればそんなに時間をかける必要はありません。
コスト(時間)とリターン(スキル)は比例しない
なぜ一万時間ではなく20時間で習得しようとするべなのでしょうか?それはスキル習得に関するコストをリターンが比例で伸びずに徐々に低下していくからです。スキル習得の効率が悪くならない適切なタイミングがだいたい20時間ということで、トップを目指すのでなければそのくらいがちょうどいいバランスのようです。
これはGUILDの深津さんがブログで書いていました。
ルール1. 一般的には高レベルほどコスパが悪くなる
世の中の大半のものは、高レベルになるほどレベルアップがしんどくなる。これは学習だけの話ではない。投資でも経営でも幸せでも8割ぐらいはそう。ドラクエとかのレベルと同じ。
英語歴が1週間と1年では、スキルに大きな差がある。一方で英語歴20年と21年では、ほとんど差がない。スキルに習熟するほど、このコストパフォーマンスは悪くなっていく。
(略)
娯楽なども同じ。住宅だろうと、食べ物だろうと、ファッションだろうとそう。それが自分にとって本命でなければ、上位20%に入るまで投資したら、それ以上は投資しないほうが効率がよい。
わりとドライな、人生への投資とコスパについての話|深津 貴之 (fladdict)|note
特定の分野でトップを目指すと決めたらとことん時間をつぎ込んでいくべきなんですが、そうでなければある程度のところで止めておかないと、なにかしらのリターンを求めるのであれば期待するのが難しいかもしれません。
20時間で学ぶためのポイント
誰でも簡単に20時間で習得できると言っているわけではありません。短時間でスキルを習得するためにジョシュ・カウフマン氏が大事だと言っていることを紹介します。
1.知的に効率的に練習する
20時間である程度のレベルまで習得するならダラダラやっている時間はありません。頭を使って可能な限り効率的な練習を心がけなければいけません。
2.必要なスキルを分解する
自分がなにがやりたいのかを決めたら、そのやりたいことに必要なスキルを細かく分解します。分解することでどの部分が重要かが見えてきます。
例えば「ウクレレを弾きながら歌う」というスキルは下記のように分解ができます。
・ウクレレを買って弦を張りチューニングする
・複数のコードを理解する、覚える
・弦の弾き方を理解、練習する
・楽譜を買って弾きたい曲のコードを覚える
・歌を覚える
そしてどこが重要なのか、ポイントなのかを検討します。分解してみるとわかるのが、ほとんどの曲が特定のコードしか使われていないということです。ということは「ウクレレを弾きながら歌う」というスキルの習得には、無数にあるようなコードのほとんどを覚える必要はなかったということがわかります。すでに自分が知っている歌で、特定のコードしか使われていない曲を選択すれば、20時間で覚えることも難しくありません。
3.揃ってから始めようとしないすぐやる
「教科書10冊を読み終わったら始める」みたいなことはやめようということです。時間が十分になのであれば問題ないのですが、短時間・20時間で習得しようと思っているのであれば学びながら実行しましょう。
20時間やるのが難しい場合は?
これができるようになりたいと思っても、仕事が忙しかったりやらないといけないことがあったりで20時間を捻出するのが難しいこともありますよね。
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いやないですね。20時間でいいと言っているのに始めることができない場合は、まだそこまでやりたい状態ではないということなので始めるのはやめましょう。ちなみにそんな人には「やる気というものは存在せず、とりあえず始めることでやる気が出てくる」という事実をお送りします。
結局やるかやらないか
「あれができたらいいな」って考えることって多いじゃないですか。僕も英語やプログラミング、デザイン、無数に出てくるんです。でも結局やりたいなで終わりますよね。そう思ったらまずは20時間だけやってみましょう。海外旅行で買い物をするための英会話、目的を明確にしたプログラミング基礎、バナーの制作くらいであれば20時間で習得できるはずです。やってみて向いてたら続ければいいし、向いてなかったらそこでやめても「どんどんそこそこできること」が増えていくと思うんですね。それって豊かだし歳をとってチャレンジしなくなるということが少しは止まるので、20時間チャレンジってすごいいい動画をみたなって思いました。
<参考>
最初の20時間 — あらゆることをサクッと学ぶ方法 | ジョシュ・カウフマン | TEDxCSU
「最初の20時間 — あらゆることをサクッと学ぶ方法」については書籍もあるようなので動画でも十分ですが詳しく知りたい場合はいいかもしれません。
- 作者: ジョシュ・カウフマン,土方奈美
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/09/20
- メディア: 単行本
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勝てるかわからないひとつのことを突き詰めるよりも、まずまずのことが100個できるほうが個人的には向いてそう。
とりあえずProgateでPythonを始めた新しいことを始めるコツはまず20時間だけやること「最初の20時間」ジョシュ・カウフマン – 本読むマーケターのひとりごと https://t.co/sogLeEXF0E
— みねりゅう😈 (@mineryujp) 2019年1月20日