仕事の量は質を生むが、ほとんどの人に長時間労働は必要ない
田端さん@tabbata登場でびっくり。「最初の2年は仕事の量をこなせ。量が質を生む」「下積みの2年は労働じゃない。学習のための2年」。林先生も俳優の船越さんもそうだったと。個人的な経験でも、自発的にそうしているならそれは楽しいことでしかないと思う。 pic.twitter.com/FIGwNPIGMe
— 鈴木祐介 (@7_color_world) 2018年12月2日
「初耳学」という番組で林先生がZOZO田端さんの『ブランド人になれ』を紹介しながら説明していたみたいなんですね。内容としては
・この人は優秀だなと思う人に限って必ずする質問がある
・若いころに無休で働いた経験は?
・全員「YES」である
⇒仕事はとりあえず量をこなすべき
勘違いやなんかずれたものも含め働き方改革が叫ばれる世の中ではこういった意見ってなかなか言いにくいですし、逆説的なのでテレビ受けもしますよね。そんななかで本当にここで言われるような「最初の2年は仕事の量をこなせ。量が質を生む」「下積みの2年は労働じゃない。学習のための2年」ってのは正しいのかなーって考えてみました。ちなみに結論だけ述べると僕はこの意見に完全同意なんですが、それは誰にでも当てはまって常に正しいのかといった考察です。
成功した人は量をこなしていたか?
番組で林先生や俳優の船越さんが下積み時代は量をこなしたと話し、他に成功した人もすべからくそうだったということがこの説のベースになっています。「成功」の定義は難しいですが一般的に成功したと言われる人は全員量をこなしていたのでしょうか?
僕は新しく会社を始めるときにどういう働き方をしようか?とか成功している人に共通していることはないか?などを考えたり調べるのが好きだったのですが、そこで共通していたことのひとつが「ハードワークをしていた」ということだったんですね。起業家と言われるジャンルで例を上げてみましょう。
藤田晋(サイバーエージェント創業者、代表)
4月の会社スタート時に、一番最初に私と日高が立てた今週の目標は、「週110時間労働」でした。 平日9:00~深夜2:00まで5日間毎日働いて土日に12時間づつ働くと達成できる目標です。
サイバーエージェント藤田社長の起業当初の働き方は『渋谷で働く社長の告白』にも詳しく起業当初のバイブル的な本でもありました。
質がよくないと長時間労働は意味ないよねという指摘や意見はもちろん織り込み済みでそんなことを言っている人よりも結果として週110時間労働やったほうがいいんだからとりあえずやるということです。これを参考に週120〜130時間労働をしていた頃が懐かしいです。(これがまじで限界)
堀江貴文(元ライブドア社長、sns media&consulting株式会社ファウンダー)
起業して3年くらいは、友達と飲みに行くこともほとんど無かったし、異業種交流会とか講演会の類も一度も行ったことがない。そんなの行くくらいだったら講演者の書籍を自分のペースで速読したほうがいい。メルマガを発行してたらそれを読めばよい。行く時間も勿体無い。
今は違うが、当時は食事の時間も勿体無いので1Fにあるファミリーマートから弁当やら揚げたての惣菜やらを買ってきて食べてた。それすら時間がもったいなくて社員に買いにいかせたこともある。宅配の弁当屋もよく利用していた。土日も勿論ない。旅行も年に1度行くか行かないか。盆も正月も無い。ずっと仕事であった。デートもしないので、プロセスが省略できるという理由で一時期風俗にはまっていたこともある。風呂に入る時間や髪を切りに行く時間など完全に勿体無いと思って、ほとんど行っていなかった。
果ては家に帰る時間すら勿体無くなって、ずっと会社のベッドで寝ていたこともある。一時期は会社の仮眠室にシャワーまでつけていた。
起業してほぼ確実に成功する方法 | 堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」
堀江さんは長時間労働はやめたほうがいいという派の人なんですが、この意味は睡眠時間を削ってまで労働時間を増やしても効率が落ちて逆効果だから意味がないという意味で、起きている時間はすべて仕事に振り切れということでもありますね。これに影響されて料理も洗濯もしないで酒も飲まず風◎$♪×△¥○&?#$!だった時代が懐かしいです。
ソフトバンク孫正義(ソフトバンクグループ創業者会長)
湯船につかっていても教科書からは目を離さない。
車を運転するときは講義を録音したテープをヘッドホンで聞いた。
信号待ちのときは「時間がもったいない」と教科書を開く。背中に黄色いリュックサックを背負い、教科書一式を入れた。
コットンのズボンを改良し、大きなポケットをズボンに縫い付け、そこにペンから定規から電卓まで全てを入れて歩いた。授業では一番前の席を陣取り、教授に質問しまくった。
特にビジネスについての質問が多かった。大学時代の平均睡眠時間は3時間。長くても5時間。
この頃を振り返るとき、孫は自信を持ってこう語る。
「僕は世界で一番勉強した。間違いなく。世界一勉強した」
孫さんは藤田社長と堀江さんのハイブリッド型。労働と勉強時間の質を極限まで上げた状態で全体の時間も求めていくスタイル。もはやこれは安易に真似したら死ぬスタイルですね。
イーロン・マスク(スペースX共同設立者CEO、テスラ共同設立者CEO、ソーラーシティ会長)
週に100時間働けば必ず成功する
1つ目は、もし成功したいなら、特に起業したいと思っているようであれば、ものすごい努力をしなければなりません。ものすごい努力、とはどういう意味か?
私が弟と一緒に最初の会社を始めたとき、ちゃんとした場所を借用するかわりに、ちいさなオフィスを借りて毎日ソファで寝て生活をしました。シャワーはYMCAで済ませていました。50時間働くだれかと100時間働くあなたとでは、もちろんあなたはそのだれかの2倍も仕事を終わらせることができるのです。(週100時間働くということは、平日は朝9時から深夜の1時まで。土日は、10時間づつ働くとこの計算になります。)
イーロンはずっと週100時間労働をしているそうですが、さすがに年取ると厳しいよね。でもそれが自分ではやらされている労働でなければ別に何時間でもできる人がいてもおかしくはない。
もう辛くなってくるのでやめますが、調べてみた限り自分がすごいなと感じていた人の95%は長時間労働または仕事以外をしない環境作り、またはその両方を実行していたんですね。それならばそれをする以外の選択肢はないじゃないですか。
またなんでこれができるのかって考えたときに共通していそうなのは、誰かにやれと言われているわけではないということなんですよね。
長時間労働をしているのに成果のでない人
長時間労働は個人の能力を伸ばし、仕事で成果を出そうと考える人には必須の行為だ、と考えていたんですがふと思ったんですね。
日本人の労働時間は長いのになんでこんなに能力が無いんだ
日本の労働時間は他先進国と比較しても長いと言われますよね。それなのになぜ労働生産性は改善されず、こんなにやばい人がいるんだ、、、
長時間労働が効果的な場合
「若い頃に長時間労働をすることで全員スキルが向上し稼げるようになる」わけではないことは少し考えればわかる話です。「成功した人は長時間労働をしていた」は正しいですが、「長時間労働すると成功する」ではないということですね。長時間労働で能力が伸びるなら毎日数十年残業し続けているおっさんの能力どんだけ高いんですか。
・自分で長時間労働を選択している場合
・なにかしらの目的があって行っている場合
このあたりが長時間労働が意味を持つ条件かなーと思いますね。なので起業家や事業主は長時間労働すればいいんですが、労働者はこうあるべきだってのは使用者の横暴な気もしますけどね、全員がやる必要はないですよ。
まとめ
また今日もまとまりのないポエムを書いてしまった、、結論としては、
・長時間労働が成功の要因になっていることは多い
・長時間労働で全員が伸びるわけではない
・ほとんどの人は長時間労働しなくてオッケー
このブログにたどり着いてくれたような人は長時間労働をしてもいいんですが、おそらく日本国内の90%くらいの人にはそんな働き方必要ないですよ。
この議論の元になっている「ブランド人になれ!」はいい本ですよね。
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