実はSNS運用においてフォロワー数は全く重要じゃないよねという話

2018年8月17日日記

昨今のSNSブームというか現代の基礎知識でもある気がしますが、情報を受ける側のスキルは増えても情報の発信側のスキルはなかなか全体的に伸びません。企業のSNS運用も大概は失敗していると分かっていてもなあなあに続けているだけで、本当にうまくいっていると言えるとこってかなり少ないですよね。こうやったらうまくいく的なたった一つのノウハウ的なものがなくて分かりにくいということが、運用が体系化されず個人(担当)の能力に依存しているなという気がします。

フォロワー数が増えたからそれで?

だいたいSNS運用のKPIをフォロワー数○○人とかに設定しがちじゃないですか。フォロワー増えたから売上増えるんですか、売上じゃなくてもなにが伸びるんですか。フォロワー何人にしましょうって言われたら「なんで?」って聞くべきですよね。

代理店的にはフォロワー数で提案したい

だってSNSって今までwebマーケ系の会社が扱ってきたものより不確実要素が大きすぎなんですよ。リスティング広告はいくら広告かけたらこれくらい売れるとか問い合わせがあるとかある程度の予想が立つんですね。昔のSEO(一部は今も)だって順位が上がるってわかってるから売りやすいですよね。(順位が上がったからなんなんだって議論はあるとして)

代理店的にはある程度数字が読めるところで提案をしたいのでそうするとほぼ意味のない(けど意味のある数字に見える)フォロワー数をKPIにしたいのもわかります。

ソーシャル言及数は提案しにくい

SNS広告でダイレクトレスポンス的な使い方を除いてSNSでの成功ってのは、ソーシャル上で話題になることで情報が拡散されて購入→投稿の流れができることですよね。

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これを実現しようと様々な施策を考える時、アカウントのフォロワー数が重要だという話はまったく登場しません。フォロワー数を増やすことも「そのアカウントが支持されている」というひとつの目安にはなるのですが、SNSの成功に必要なものではまったくありません。ソーシャルで成功したいならフォロワー数を増やすんじゃなくて、どうやったらインスタに投稿してもらえるのか、Twitterに書いてもらえるのか、を考えるべきです。

本当にそのSNS運用意味あるの?

なんのためにSNSを運用しているのかを明確にしないと、意味のない運用を担当者が時間かけてやってるみたいなことがよく発生します。

とりあえずインスタ始めようとかFacebookやろうとかチャレンジするのはとてもいいのですが、「なんのために」を細かく設定しないと意味がないですし、その状態で代理店に依頼してもフォロワー数を増やしましょう!とかの提案しかしてこないですよ。依頼する事業会社側のレベルが上がらないと代理店や運用会社側はいつまで経ってもヌルい仕事することになりそう。

またソーシャルってのは成功の変数が多すぎて不確定なものなので、「確実に効果を出したい!」とか言い出すと守りに出た施策になって微妙になります。発注側もボラティリティを受け入れて、多くのケースでは短期的な成果は見ないというチャレンジをすることもうまく運用する上での重要な点なのかなと思います。

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2018年8月17日日記