あなたの仕事が終わらないのは当たり前だという話『1440分の使い方-成功者たちの時間管理15の秘訣』

2018年1月8日読書・書評

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

2018年スタートはいい本を読みました。

本書で学べること

読書やスポート、家族との団欒に使える「自由な時間」が毎日あと1時間、手に入るとしたら?起業家、億万長者、オリンピック選手、オールAの学生たち288人への独自の取材と調査研究によって明らかになった、生産性向上の究極の秘訣とは?

時間管理の書籍は無数にあるし、何冊も手に取ったことはある。

それでもなぜかこの本を読んだのは、今までの時間管理や仕事術というのは、成功者自信の体験や持論、偉人にフォーカスした話が中心であるのに対して、この本はそういった人物の調査によって普遍的に言えることを取り出そうとした点である。

どこかで一度は聞いたことのあるような内容が多かったのは確かだが、総まとめとして1年に1回は読み返したい本になりました。

時間は、最も貴重かる最も希少な資源

この当たり前の真理を深掘りしていくのが本書の目的

最も重要なタスク(MIT)を見極める

人は1日の中で最も生産的な2時間を、たいして認知能力を要さないことに費やす傾向がある。

ほんとそうで、起きてすぐTwitterとFacebook、Instagram、Slackを軽く見て、暗号通貨の相場を確認してそこから何が生まれているんだろうか。

朝一でやることは前日に決めておき、メッセージの確認や返信、SNSに時間を使わないことが重要。

今後も、やらなくてはならないこと、やったほうがよいことは常に無限にあるしやりきれる量を常に超えている。

これはHIGH OUTPUT MANAGEMENTでアンドルー・スティーヴン・グローヴが言ってたことなんだけど、起業家とかフリーで生きていく人は特に(サラリーマンもか)優先順位をつけてやらないとだめ。

すべてやろうとしたら切りがないので、適当なところで切り上げる習慣を身につけなくてはならない

「仕事が終わらない」とずっと思っていたけどそれは当たり前のことで、時給で働くアルバイトと異なり、通常の仕事は終わりがないというのを正しく認識する。

よって最速最短で行う工夫に力を入れるべきで労働時間を長くしたところで何も解決しない。

仕事が永遠に終わらないのは明確な目標やマイルストーンが無いからである。

「成功した人と大成功した人の違いはなにか。大成功した人は、ほぼ全てのことに『ノー』と言う」-ウォーレン・バフェット

それは本当に自分がやるべきなのか一度考えることが大切。

何かをすると決意することは、何かをならないという決断とトレードオフである。

成果の80%は、全体の行動のたった20%から生まれる。

自分がなにに時間を使っているのか棚卸しすると、毎日忙しい割に大したことをやってないことが判明します。

20%はなんなのかを常に考えることが大切。

時間管理と集計見直しのサービス作ったら需要ありそうだな。無駄な時間がわかって生産性向上しまくり。

不可侵の60分

朝の時間は最も生産性の高い時間。ここを有効に使えるかは生産性に数倍の影響をもたらす。

ということで今年から早起きをすることに決めて、1年に1時間づつ起床時間を早める作戦開始。

この時間は処理系のタスク、SNSはやらずに

・今日のMIT確認

・計画や戦略などのクリエイティブなもの

・ブログなどのアウトプット

そして午前中にメインとなるタスクや重めのものをスケジュールして、午後は面談や打ち合わせ、事務処理、と早めの就寝。

「人に委託できるものを積極的に探す人のほうが 、高い生産性 、幸福感 、気力を申告する 。また 、 『過労で参っている 』と感じる可能性が低い 」 (ザ ・クル ーズ ・グル ープによる 2 0 1 5年の研究より )

これもあるある。「自分でやったほうが早いし質も高い 」という過信から来るものだと思う。品質にそこまでさを感じるのは自分だけで他人はそこまでの価値を感じていないパターン。

DMMの亀山会長も、他人が7割のクオリティでできるなら任せてしまったほうがいいって言っていた気がします。

「 『 1つのことだけをやり 、それが終わってから次に移る 』が時間管理の基本原則だ 。ということは 、勉強中はメールやスナップチャット 、ツイッタ ー 、インスタグラムなどで気が散らないように、携帯をしまっておかなくてはならない 」 ― ―エリザベス ・ポブレテ (ザビエル ・カレッジ ・プレパラトリーに在籍するオールAの学生 )

SNSも仕事だからというのが言い訳で開いちゃうんですよね。

電源切っておこうかな。

ちょうど年またぎで読んだこともあっていい習慣で2018年をスタートできそうです。

他にも心にグサッと刺さるものがいくつかありました。

「 10セントの価値しかない決定に 1ドル分の時間をかけるな 」 ―ピーター・トゥルラ

「忙しいだけではアリと変わらない 。何のために忙しくしているのかが問題だ 」 ―ヘンリー ・デイヴィッド ・ソロー (アメリカの作家 、詩人 )

「もともとやらなくてもよいものを効率よく行うことほど無駄なことはない 」―ピーター ・ドラッカー

ほんと仰る通りです。ごめんなさい。

成功している人はハードワークしているというのはわかっていたし、それは今でも正しいと思う。

でも決定的に違うのは忙しいの「質」だと思う。自分がやらなくてもいい時給1,000円の仕事も、どうやったら10倍、100倍の成果を出せるのか考える仕事も時間的には等しく忙しい。

ただ「忙しい」に価値があるのは仕事の基礎を覚える数年の話で、早く質に転化していかないと気付いた時には大差がついてそう。

その他にも今後の時間の使い方に影響を与えるメモをいくつもとれたのでやっぱりおすすめ。これ以上書くとただの転載ブログになるので気になる人は読んでください。

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

2018年1月8日読書・書評